世界のウイスキー

およそ700種類に及ぶ世界中から集められたウイスキーのテイスティングノートや情報はこちらからご覧いただけます。現在は多くのテイスティングコメントを皆様にお届けするために、バッチ(製造年)違いである同一商品のテイスティングも掲載しておりますので、現在発売されているウイスキーの評価とは限りません。予めご了承ください。

テイスティング

Whisky Magazine ではウイスキー専門家、作家、愛飲家によるテイスティングを毎号開催し、その情報を皆さんにお届けしています。

推奨ボトル

テイスターが判定したポイントの規定によってSilver Recommended(銀賞)もしくは Gold Editors Choice(金賞)が毎号決定します。


ウィームスモルツ アーバー・イン・ブルーム1995    46.0%

  • 地域: スペイサイド
  • ブランド: ウィームスモルツ
  • 価格帯: 71-120
  • 入手可能場所: 全世界
  • 掲載号:142号

ローラ・フォスターSCORE7.5

香り
正真正銘のフルーツボウル。リンゴ、洋ナシ、モモ、ネクタリン、パイナップルに、粉末ショウガとオリス根が混ぜられている。その上を、洗濯の柔軟剤とマニキュア除去液の匂いが吹き抜けていく。
粉っぽくて面白い舌触りが、予想に反して炭酸のような感触に変化する。パイナップル、熟れていないネクタリン、クリーム入りのリンゴのコンポート、松脂。これらの風味はやがて消え去り、バターをつけた全粒粉パンの風味だけが残る。
フィニッシュ
余韻の長さはミディアム。パン屋の茶色いイメージが突出している。
コメント
スラロームのように蛇行するウイスキー。予想外のカーブや変化がある。

マーク・ニュートンSCORE7.5

香り
エキゾチックな興味深い香り。モモとマンゴーの果汁、アンズのドライフルーツ、ジャスミン、ソーテルヌ。乾燥サルタナと潰れたグリーントマト。ナツメグとショウガの感触もある。とてもエレガントな香り。
香りの表現よりもモルト風味が強いところが残念。最後は頑強なシリアルっぽい味になる。ショウガの風味が現れ、タンニン、アンズ、コリアンダー、サルタナ、ハチミツの要素もある。
フィニッシュ
底流するサルタナ風味が長く続くが、コショウと木の主張が強すぎる。最後には平坦な印象になる。
コメント
第一印象は魅力的だが、ロマンスは泡と消えてしまった。私たち、ただの友達だったのね。